パタヤやバンコクと異なる北タイの売春事情
90年代に、セックスワーカーの4人に1人がHIVに感染しているとさえ言われていた北タイ!現在は、そこまで高い感染率があるとは思えませんが、それでもHIVに感染する者が跡を絶たない現状は続いています。北タイの売春事情は、パタヤやバンコクと異なる点がいくつかあります。
■セックスワーカーの年齢
セックスワーカーの年齢の低さです。現在のパタヤやバンコクでは、(最近はそうでもなくなってきたとは言え)、10代前半のセックスワーカーの割合はそれほど高くはありません。それに対して、北タイでは10代前半のセックスワーカーが当たり前のように存在するそうです。
売春の是非というのは非常にむつかしい問題ですが、少なくとも10代前半で身体を売るという行為は絶対にあってはならないことです。セックスワーカーに対して、労働環境を整備し、きっちりと権利を付与するべき、ということが言われることがあり、それはたしかにその通りなのですが、こういったことができるのは、アイデンティティの確立した成人に限ってのことです。
10代前半の女性がセックスワーカーとして働くなどというのは、どんな事情があれ、あってはならないことです。
■売春価格
一度の売春価格が圧倒的に安く、一部の売春宿ではわずか数百円で売春させられている女性もいるそうです。価格が安い店で問題なのは、コンドームが使用されているかが疑わしいからです。
コンドームの価格と売春の価格がほとんど変わらない状況で、適切なコンドーム使用がなされているかはかなり疑問です。実際、北タイの売春宿でHIVに感染したであろうと思われる患者さんは珍しくありません。
■不法入国者の売春行為
少数民族、さらには「トラフィッキング」と呼ばれる、ミャンマーを初めとする諸外国から不法に入国した者の売春行為です。
特に、トラフィッキングで不法入国したミャンマー人がタイでHIVに感染した場合、AIDSを発症してもタイで治療を受けられず、またHIV感染が理由で母国に帰ることもできなくなる場合があるそうです。90年代半ばには、タイでHIVに感染したミャンマー人の女性がまとめて処刑されたという話もあります。











