痔核、痔ろうと肛門疾患の関係

肛門疾患は腹圧が肛門、直腸の支持組織に加わる時におきやすい。痛みを伴うことは少ないですが、下着の汚れや便や腸液などの漏れを呈することがあります。

■肛門疾患と痔ろう
炎症性肛門疾患とは長期に下痢、血便が続く原因不明の慢性病気です。適切な治療を行なえば通常の生活を送れますが、残念ながら現代の医療にて完全に治すことのできない難病です。具体的には「クローン病」と「潰瘍性肛門炎」に大別されます。

近年炎症性肛門疾患が多くなってきました。命を落とすことはありませんが、病気のために生活が大きく犠牲になります。このような肛門病気を知らなかったり、診断にたどり着けなく、内視鏡検査なども敬遠され、若い年齢で発症することも多く、悩んでいる患者さんも多くいらっしゃると思われます。専門科の医師に相談し適切な治療が必要です。

肛門炎症を持つ粘膜は細菌感染に弱く細菌が進入しやすくなるため、この疾患を持つ方の合併症としてあげられるのが『痔ろう』です。『痔ろう』になった方は肛門の検査をお勧めしますし、逆に肛門疾患の方は『痔ろう』に注意が必要です。

■肛門疾患と痔核
肛門排便時の出血をただの「痔」だと思っていませんか。確かに日本人の3人に1人は痔主です。切れ痔の出血でもイボ痔の出血でも確かに肛門出血の一番の原因となります。しかし大腸癌の出血も排便時にみられ、この両者を区別することは非常に困難です。また「便秘」も日常的にみられるものですが、大腸癌により腸の内腔が狭くなってしまえば当然便秘になります。早期発見にて治療をすれば、何も怖いことはありません。また安心して毎日を過ごすことが出来ます。肛門出血や便秘を慢性的に抱えている方は大腸の検査をお勧めいたします。